現金に体を張れ ★★★

現金に体を張れ [DVD]

現金に体を張れ [DVD]

原題:The Killing (1956)
監督:スタンリー・キューブリック
出演:スターリング・ヘイドン、ヴィンセント・エドワーズ


刑務所から出所してきたジョニーは、仲間とともに競馬場の売上金を強奪する計画を立てる。しかし、仲間の奥さんにそのことを知られてしまい、ついでに奥さんの愛人も知ることになる。奥さんの愛人は横取りをしようと狙っていて、成功するかに見えた作戦が少しづつ狂っていき・・・。


スタンリー・キューブリックが監督ということで観てみた。まあまあ面白かったかな。キューブリックの映画にしては、珍しく頭を使わずに観ることができる作品だ。でも逆にその分だけ面白さは、他の作品より劣るように思う。面白いんだけどね。

よく考えられた現金強奪計画なのだが、最初からこの計画はうまくいかないということはわかっている(成功する映画とは思えないからだ)。うまくいくように見えた計画だったのに、どこかで歯車がかみ合わなくなって失敗する原因が発生することになる。奥さんに計画の内容を話してしまったために結果としては失敗に終わるのだが、結果的にうまくいかない歯車が回りだしてしまう。この当たりのストーリーがよくできているように思う。

最終的には仲間は全員死んでしまうのだが、ジョニーだけは空港で捕まる。空港のシーンで札束が乱舞することによって結果的にジョニーが捕まるのだが、そもそも何でトランクは新品を買ってないんだ?まとまった現金が手に入るのはわかっているのだから、きっちり鍵のかかるトランクを買わないといけなかった。そうしておけば、トランクのふたが開いてしまうようなことはなかったのに・・・。
やれやれ、またこれで刑務所生活か・・・。