招かれざる客 ★★★☆☆
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
- 発売日: 1999/05/28
- メディア: DVD
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原題:Guess Who's Coming To Dinner(1967)
監督:スタンリー・クレイマー
出演:スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘップバーン、シドニー・ポワチエ
ハワイで知り合った黒人の優秀な医師ジョン(シドニー・ポワチエ)と白人女性ジョーイは互いに惹かれあい、結婚したいと思うようになっていた。結婚の許可をもらうため、ジョーイの家に行くと、母(キャサリン・ヘップバーン)は喜ぶが、父(スペンサー・トレイシー)は反対をする。
ジョーイの家にジョンの両親が来ることになり、ジョンとジョーイが飛行場に迎えに行くが、ジョーイが白人であることを知ってジョンの両親は驚き・・・。
思っていたより良かった。これって実際に起こりえることじゃないか。
自分の娘がある日突然、臍にピアスをして、唇に釘をさしている男を連れてくるかもしれない。それは極端な話だが、自分が思っているような男とは正反対の男を連れてくる可能性はある、この作品のように黒人を連れてくるかもしれない。
私が親だった場合、頭では理解できても祝福することが出来るだろうか?強硬に反対してしまう気がする。最終的には、二人が愛しあっていることがわかり、覚悟を決めているのであれば、賛成するしかないんだろうが・・・。
現在(2005年)で考えても、このように考えてしまうわけだから、1967年当時という事を考えると、この映画は重要な役割を果たしたのではないだろうか。映画の中でも言っているが、アメリカの州によっては、黒人と白人の結婚が違法となる州もあったようだから、世間の風当たりは非常に強いだろう。
そういうことも判っていて一緒になろうというのだから、この二人は強い。賞賛に値すると思う。
考えさせられた。
スペンサー・トレイシー、キャサリン・ヘップバーン、シドニー・ポワチエの三人が素晴らしい。特にキャサリン・ヘップバーンだな、やはり。この作品に出演していた時は、60歳だったようだが、なんと美しい60歳なんだろう。来ている洋服も、カッコいい。
キャサリン・ヘップバーンはこの作品で、第40回アカデミー賞主演女優賞を受賞している。