デスペレーション

デスペレーション〈上〉 (新潮文庫)

デスペレーション〈上〉 (新潮文庫)


久しぶりに読み返してみた。いやぁ、面白いったらありゃしない。キングは天才だな。
前回読んだのは、結構前のことになるので、細部は覚えていなかったのだが、読み進むうちに思い出してきて、そうだった、そうだった、ウヒョヒョとなってきて、ラストなど読んだいる私が爆発しそう・・・にはならないが、まあそのくらい面白かったということよ。
興味のある人は、実際に読んでいただきたいが、少しだけあらすじを書くと、○○った警官が・・・うぅ、これ以上は書けない、というか書きたくない感じだな。
ただ、この作品の描写はキングにしては、かなりエグい。はっきり言って残酷だ。そこの部分だけに限って言えば、私も好きではないのだが、それを補って余るほどの、不思議さ、面白さ、たくましさがこの作品にはある。実際には悲しさもかなり入っているが、登場人物はそれを乗り越え、戦う強さを得る。それが羨ましいのだ。興味のある方は是非読んでいただきたい。


なお、この作品を映像化しようとしている人がいたら、悪いことは言わないからよしなさい。この作品を映像化しても、原作の面白さ、キングの伝えたいことは、間違いなく伝わらないから。エグいシーンだけをピックアップしても意味はないでしょう(でも、この部分が一番映像化しやすいんだろうが)ファンはそんなものをみたくないという事をわかってください。