GANTZ


少し前から読み始めている。映画化される前からコミックの表紙は見たことがあって、面白そうな雰囲気だなと気になっていた。
映画が公開され、良い機会だからと買って読み始めましたが、これは面白いですね。現在23巻が読み終わったところですが、まだ先があるので当分楽しめそうです。

多分このマンガは人気があるんだと思いますが、どこの本屋でも在庫がフルセットで置いてあるのかというとそんな事は全然なくて、有名な大手本屋でも在庫はなかったりします。なのでどこかに出かけるたびに本屋に行って在庫があれば購入するというような事をしています。


さて、内容についてですが・・・。
万人に勧められるものではありませんね。人だったり人じゃなかったりはしますが、切ったり、撃ったりしまくるので、そういう描写が大丈夫な人じゃないとまず無理です。要するにグロいということです。



少しだけストーリーを書きますので、読みたくない人は飛ばして下さい。



どこだかわからないマンションの一室に死んだ人間が集められる。GANTZという存在があってゲームのようなものが始まる。その部屋に集められた人はハンターと呼ばれ、○○星人を倒すといったような任務が与えられる。ハンターはスーツ(着るとスーパーマンのように力を持ち、しかもダメージを受けなくなる)と武器を与えられ、任務を遂行する。任務が終了すると、ハンターの働き具合で点数がつけられる。その点数がたまり100点になると以下の中から一つ選択することが出来る。

  • 100点と引き替えに一人生き返らす
  • より強い武器を与えられる
  • 記憶を消され元に戻れる

まあ他にもルールみたいなものはあるんだけれども、おおざっぱに言うと、そんな感じ。


最初は同じようなことが延々と繰り返されるのかと思っていたんですが、そんな事はなくて新しい集団が登場したり、大阪のハンターが登場したりと、とにかく退屈しません。読めば読むほど先が読みたくなり、止まりません。マンガ版の24といった感じでしょうか。中毒性がありますね。

存在は知っていたものの、読み始めるきっかけは映画化だったわけですが、映画はいったいどうなっているんでしょうか、こんな表現できないんじゃないでしょうか。
どんな映画になってしまっているのか(全然期待が出来ないんですが、意表をついておもしろかったりするんでしょうか)怖くて見ることが出来ません。
でも意外にCGを駆使することで、うまく映像化出来ちゃったりして・・・無理かな。


主人公は玄野と加藤の二人だと思いますが、二人が同時に闘うのは非常に少なくて、どちらかが死んでしまっているので変な感じです(主人公を殺してしまって良いんでしょうか)
最初の方で加藤は死んでしまい、玄野が皆を率いて得点を重ね、加藤を生き返らせる。そして皆に背中を押される形で玄野は記憶をなくし元に戻る道を選択する。
しかし、玄野は結局殺されてしまい、加藤は自分を生き返らせてくれた玄野を同じように生き返らせると心に誓う。今読んでいるのは、このあたりまで。

さて、このあたりでちょっと考えてみる。
もし、自分がハンターだったとして、100点持っていたとする。何に使うだろう。

間違いないのは、強い武器は望まないという事だ。まあ、これはマンガだからアレだけど、なかには闘いの中に身を置かないと生きていられないという人もいるんだろうな。民間の傭兵などはそうなんでしょうか。別に良い悪いを言うつもりはありませんが、私には選択できません。

自分の家族がハンターではなく、死んでしまっていて生き返らせることが出来るなら、間違いなく生き返らせる。でもハンターだったらどうだろう。生き返らせたとしても、また闘いの中に身を置かねばならない。下手すれば、また死の苦痛を受けなければならないかもしれない。でも生き返らせなければ、愛する人とは永遠に会えない。これは迷いますね。
登場人物である桜井の師匠が言った、自分が死んだとしても生き返らせなくて良いからという言葉は重い。

自分に生き返らせたい人がいなかったとしたら、自分が復活して終わりだと思う。でも、そもそも100点を獲得しているという事は、そうとうの死闘を繰り広げていたはず。戦闘が体に染み着いているだろう。
記憶をなくして普通の生活を送ろうとしても、体が戦闘を要求したらイヤだな。少しかもしれないが、多分自分にも野蛮な血が流れているのだろうから。


なんだかんだ書きましたが、不条理、スピード感、戦闘、仲間、主人公の人間性、このあたりがおもしろいポイントなんじゃなかろうか。グロが平気で興味がある人は読んでみると良いよ。