陰謀のセオリー ★★☆☆

陰謀のセオリー [DVD]

陰謀のセオリー [DVD]

原題:ConSpiracy Theory (1997)
監督:リチャード・ドナー
出演:メル・ギブソンジュリア・ロバーツ


タクシーの運転手をしているジェリー(メル・ギブソン)は何故だか知らないが、用心深い。自分の家に帰る時も、尾行がついていないことを確認して家に入る。そんな生活をしているジェリーだったが、仕事の途中でマンションの前に車を止めて部屋の中を双眼鏡でのぞいている。アリス(ジュリア・ロバーツ)の部屋だ。彼女は司法省に勤めているのだが、ジェリーは彼女のオフィスにもやってきていた。ある時ジェリーは車で複数の男に拉致されてしまい・・・。


途中までは結構面白く観ていられて、どうなるんだろう、どういうことなんだろう、と思ってみていたのだが、終わってみると結構浅い底だったというところか。

結局ふたを開けてみると、2つの組織が・・・・・というだけの話なのかな。
ジェリーは、アリスの事をそばでずっと見ていたわけだから、恋心を抱くのも無理はないだろう。でも、アリスにしてみると、これはストーカー行為をされていたわけだな。判ってみれば父親の関係でそういうことになっていたわけだから、かすかに理解できなくもない。でもジェリーを好きになるというところまではもっと時間がかかるんじゃないの?

最初はジェリーの妄想なのか?と思っていたのだが、だんだん本当らしいと思えるような話の展開になっていたので、そこは良かったのだが、もうちょっとテンポが良い方が良かったな。ちょっとダラダラ感があり。

ジェリーがアリスに病院で同室の患者のカルテと、自分のカルテを交換するように頼む。そうしないと殺し屋がやってきて、自分が殺されてしまうからと言って頼む。結果としてみたら、交換してあげたのだが、普通そういうことするか?後日、交換していなかったせいでジェリーが死んでしまったと思うのも酷かもしれないが、交換した結果、交換した相手が死んでしまうのも酷だったな。

などを考えると、都合の良い映画になっているような気がする。
時間もちょっと長すぎるかな。もっとコンパクトにまとまっていれば面白かったと思うのだが。でもやっぱりストーリーがイマイチかな。