砂の器

最終回まで観て、全体の感想まで書いているのに、今更いったい何を書こうというのか?それは、掛け違えたボタンについてだ。ボタンを掛け違えて一番問題だったのは、昔の恋人に血染めセーターの処理を任せてしまったことだろう。

このセーターの絡みで足がつかなければ、もしかしたら今でも捕まっていなかったのかもしれない。まあ、でもそうなってしまってはドラマにならないので、主人公(和賀)の思考に、弱い部分というか、やってはいけない部分が入っていなければならないのだろう。

人間はロボットではないので、自分の行動が感情に流されたりする。和賀も、感情に流された行動をとってしまったのだろう。セーターを自分で処理していれば・・・。

あと、何故三木を殺さなければならなかったのか?自分の過去を知る人物に会えば、そりゃ動揺もするだろう。しかし、道路で頭をぶつけてしまったのは、和賀のせいではないのだから(少しは和賀のせい)、何も三木のことを殺す必要はなかった。
ものすごい強迫観念だったのだろうか?ああいう状況でまともな状況判断が出来るとは思えないが、ちゃんと考えていれば、こんなことにはならなかっただろうに。

重ね重ね、和賀の行動が悔やまれる。