スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 ★★★★

原題:Star Wars Episode3 Revenge of the Sith (2005)
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガーヘイデン・クリステンセンナタリー・ポートマン


アナキン(ヘイデン・クリステンセン)とパドメ(ナタリー・ポートマン)は隠れて結婚し、パドメは妊娠していた。が、出産の時に死んでしまう悪夢をアナキンは見るようになる。パドメを愛するあまり、暗黒の力を手に入れてパドメを守ろうとするが・・・。


面白かった。6作の中では、私はこの作品が一番好きだな。この作品を観た感想を何ヶ所かで見たが、どの人も普通という感想だったので、うまく4につながっているというだけの評価なのかと思っていた。(1と2は正直私も面白いとは思わなかった)
つながりの話は、上手なんだけれども、それよりも私は人間ドラマが良かった。なので、宇宙船での戦闘をスターウォーズだと思っている方には、不満なんじゃないかと思う。戦闘シーンも良かったとは思うが。



内容に少しだけ触れるので、見たくない人は、見ないように。



私がこの作品を観おわった時に思ったのは、それじゃあ意味ないじゃんという事だった。
パドメを守るためだったはずなのに、守れずにパドメは死んでしまう。ダークサイドは苦労もせずにアナキンという強者を手にしてしまう。まさに悪者の思った通りの結果。
この作品を観おわった後、自分だったらどうしただろうと考えた。もし自分が何かすることで、死んでしまうはずの妻を救えるとしたら、何でもするだろう。だからアナキンの取った行動は理解できる。がしかし、その何かするということには、限界があるはず。ダークサイドに取り込まれていいはずがない。
自分のことだけを考えれば、それでもいいだろう。しかし、本当は逆の立場になった時のことを考えなければならなかったはず。パドメがそんなことを望むはずはないと、考えなければならなかった。
そのせいで妻の死に目にも立ち合えず、自分は暗黒の世界に。おろかな考えだ。しかし、そうしないと話が繋がらなくなってしまうから仕方がない。


アナキン役のヘイデン・クリステンセンも良かったが、私はそれよりもユアン・マクレガーを評価したい。いい演技だったと思う。アナキンに対する愛も、痛いほど伝わってきた。
私は、本来あまりスターウォーズに好意を持っていない。面白いとは思うが、あの未知の動物(イウォークとかね)を登場させるところが好きじゃないのだ。そんなところに時間をかけずに違うシーンに時間をかければ良いと常々思っていた。
しかし、この作品にはそういう動物は出てこない。私には、それが良かった。

スターウォーズ何だけれども人間劇が観れたところに、シリーズ最高という栄冠を私は送りたい。