魔術師

魔術師 上 (文春文庫)

魔術師 上 (文春文庫)

魔術師 下 (文春文庫)

魔術師 下 (文春文庫)


シリーズ5作目の魔術師が読み終わった。この作品はなかなか面白かった。5つの作品の中でも、私はこれが一番好きかもしれない。


いつものように色々なことを考えずに、流れに身を任せて読んでいたのだが、ストーリーが二転三転して、そのたびに、エ?そうなの?と思うことがいくつかあり、その揺さぶられ方がちょうどよかったので、楽しむことが出来た。これが少ないと物足りないし、やりすぎると興醒めしてしまう。

魔術師が題材になっているところも良い選択だったんじゃないでしょうか。例えは華麗に逃げるにしても、相撲取り(極端ですが)では違和感があるが、魔術師であれば違和感はない。不可能(非現実的)に思えるところも、魔術師というのであれば、読んでいる人を多少強引ではあっても納得させられる。うまかったと思います。


さて、これで文庫本になっている5作が読み終わったことになります。ハードカバーでは、もう2作あるんですが、通勤時に持ち歩くとき重いのはイヤなんです。なので、文庫待ちということになり、ということはこれで完了という事になります。


基本的には満足しました。