用心棒 ★★★☆

用心棒 [DVD]

原題：用心棒 (1961)
監督：黒澤　明
出演：三船敏郎、仲代達也

桑畑三十郎（三船敏郎）は腕のたつ侍。街から街を渡り歩き、用心棒をして生活している。ある街に辿り着くと、その街には二つの組が争っていて、一般人は安心して生活が出来ない。そこで桑畑は、二つの組が闘うように仕向け壊滅させようとするが・・・。

私は普段あまり邦画を観ないので、実は黒澤監督の作品を観るのは初めてだ。初めての作品に用心棒がふさわしいのかどうかは分からないが、この監督の作品の中では、評価が高いようなので観てみることにした。

まあ、普通かな。邦画として考えると面白いと思うが、映画全部の中で考えると、普通だと思う。

ただ、三船敏郎の存在感はすごかった。演技が巧いとか下手とか、そういう問題ではなく、そこに存在しているだけでシーンが引き締まり、緊張感が漂ってくる、そんな風に感じた。

私にとってこの作品が普通だったとしても、黒澤監督の作品は他にもあるわけだから、きっと私と波長がピッタリあう作品があるのではないかと期待している。最低でも、七人の侍は観ないといけないよな。
有名な監督だからなのか、この一本で変なレッテルをはるなよ、と自分の中の別の自分が、そう言っている。これは、珍しいことなのだが、吉と出るか凶と出るか、続報を待たれよ・・・、といっても、いつになることやら・・・。