ゴーマニズム宣言


作者の「小林よしのり」という人間に興味があって読み始めた。なんという番組だったか忘れてしまったが、討論番組で自分のことをワシと呼ぶ男がいて、その男が「小林よしのり」ということを番組中で知った。その時に、何をしゃべっていたのかは忘れてしまったが、ゴーマニズム宣言を書いているマンガ家と、その作家の実際の姿が一緒になった。

ゴーマニズム宣言を何度か読んだことはあるが、覚えているのは、「ゴーマンかましてよかですか」というセリフだけだったし、作者には申し訳ないが、マンガの方も特に興味がなかった。


ところがある日、本屋の店頭に靖国論が積んであり、目に飛び込んできた。靖国参拝に興味があり、この人がこの問題についてどう思っているのかということにも興味があった。で、買って読んでみた。非常に分かりやすくサクサク読めたのだが、どうも考え方が極端というか、意図的に書いていないのかはわからないが、例えば日本人が近隣諸国に対して行ったことや、要するにこの戦争内で日本が行った負の部分について、あまり書かれていないように感じた。それもひっくるめて考えないといけないのではないかと、私は思った。

それで、今度私が持った興味は、この作者は戦争関係の他のマンガもあるし、その中で何か語られているんじゃないか、それ以外のマンガで、この人のものの考え方がわかるんじゃないかと思い、他のマンガも読んでみようという気になったのだ。
それで選ばれたのが、初代ゴーマニズム宣言だったのだ。


が、しかしこのマンガを読んでも、あまり作者に対する理解が進んだという事はないし、現在のところ少々考え方が極端なんじゃないかという印象は変わらない。
他の作品などを読んで私の意見が変わるようなことがあればまた、ここに書いてみたい。