湾岸MIDNIGHT

湾岸MIDNIGHT(35) (ヤンマガKCスペシャル)

湾岸MIDNIGHT(35) (ヤンマガKCスペシャル)

34巻は説明ばかりで終わってしまったので、少々退屈だったが、今回のは、とうとう始まったな、という感じだ。


私は、何故このマンガが好きなんだろう、と真剣に考えてみたのだが、一つわかったことは、勝ち負けがない勝負をしているところだと、思い当たった。
別に、勝ち負けがあるマンガがつまらないと言ってるわけではなく(頭文字Dは好きだ)、勝ち負けは関係なく、異常なスピードの中で、自分が丹誠込めて作った車で一緒に走る。そのことに意味があり、一瞬だけ時間を共有し、みな高速から無事に降りていく。

たとえば自分と同じように家庭を持っている人が、改造に狂っていく。そういうのを見ていると、どうしても感情が入ってしまう。自分だったらどうするだろうと考えてしまう。
色々あるが、たいてい納得する車が完成し、走り、満足して降りていく。今書いているだけでも。思い出してグッとくるものがある。
「あいつとララバイ」にも、それがあった。だから私は、このマンガ、そして、楠みちはるの書くマンガが好きなんだと思う。


これを読んでも、私の感情ってわかってもらえないような気がする。是非、皆さん自分で読んでみてほしい。